2009年03月24日

中国検索エンジン相関図 2009年3月版

2009年、中国インターネット業界は1つの大きな節目にあると言えます。

インターネット人口が3億人(2008年末2.98億人)に達し、普及率も08年末時点で22.6%と世界水準を超えました。モバイル分野でも3Gサービスのライセンス認可で、モバイルからのネット利用人口が現状の1.17億人から劇的に増加すると見込まれているほか、金融危機の影響などから、これまで混沌としていたカテゴリでも淘汰が進み、主要メンバーが確立しつつあります。特に検索業界においての2強の更なるシェア拡大は顕著です。i-Research(艾瑞市場コンサルティング)によると、2008年末の中国検索エンジン市場シェアは、「百度(Baidu)」73.2%、「谷歌(Google)」20.7%と、両社合わせて約93.9%を占めるうえ、3位の「捜捜(Soso)」3.3%もGoogleエンジンを利用していることを踏まえると、約97%が2社で占められていることになります。

さらに今回の検索エンジン相関図では、百度のエンジン提供が拡大したことが目立ちます。約1億人のユーザを持つ中国No.2動画サイト「土豆網(Tudou)」の移行や、IT情報サイト「中関村在線(Zol)」、検索エンジン「狗狗(gougou)」などへの提供もシェア拡大の要素となっています。今後も引き続き2強の動向を追跡するほか、各カテゴリやモバイル検索なども注目していきたいところです。

  


Posted by びっけ at 19:38コメントをする・見る(0)